DISCO

Esprit

1996 ¥2,800(税込)/POCJ-1346

 

収録曲

01

ハヴァナ 4:3l Havana (K.Tanikawa)

02

ティンクル 4:30 Tinkle(K.Watanabe)

03

ラ・リュヌ 7:05 La Lune(K.Watanabe)

04

デスペラード 4:42 Desperado(K.Watanabe)

05

ティアーズ 4:44 Tears(Beethoven 0p.l3)

06

カスケード 5:43 Cascade(K.Watanabe/M.Cinelu)

07

パズル・リング 4:44 Puzzle Ring(K.Tanikawa)

08

アストラル・フレイクス~アクシス 3:24Astral Flakes~Axis(K.Watanabe/S.Sverrisson)

09

モロッコ 5:53 Morocco(K.Watanabe)

10

カラカラ 7:32 KaraKara(K.Watanabe)

11

レイトリー 3:37Lately(Stevie Wonder)《Guitar‐solo》

渡辺香津美 Kazumi Watanabe : Guitars
ミノ・シネル Mino Cinelu : Percussions & Drums
スクーリー・スヴェリッソン Skuli Sverrisson : Bass
Producers : Kazumi Watanabe & Akira Yada
Associate Producer : Mino Cinelu
Recorded &Mixed at Clinton Studio, New York, NY
Recording &Mixng Engineer : Steve Boyer
Assistant Engineers : Adam Blackburn&Dave Goodermuth
Mastered at Bernie Grundman Mastering, Hollywood, CA
Thanks to : Mino, Sku1i, Steve, Marjolaine, Peekamoose, Danny K.

【おやつ】【遠足】とアルバムを続けてリリースする内に、すっかりアコースティッ クギターの持つパワーと可能性に目覚めた渡辺ですが、一方エレクトリックギターの 、あの官能の「クィ~~ン」は一度味をしめている以上、黙っていてもいつしか頭を もたげてきます。アコースティックギターの持つダイナミックレンジは、ある時はエ レクトリックよりもハードに、エフェクターを百万個繋げたよりもイマジネイティブ な表現ができるのだ、ということは確信していました。

そして突き詰めると、エレク トリックギターも実はアコースティック楽器ではないか、ということに気づきました 。ラウドでなくとも、ドライブ感を表現できる…というのも地球上に「空気」という ものが存在するおかげです。

そしてその空気《エアー》を媒体として、ミュージシャンはその精神《エスプリ》を 表現します。エスプリという言葉には、エスとプリというダブルミーニングが隠され ています。つまりエス…エスニック→ETHNIC→「民族の」、プリ→PREMI TIVE→「原始の」。

そこに晴天の霹靂のように、素晴らしいヒントを与える人物が現れました。

数年前、某野外フェスティバルのステージに登場したその男はたった一人で壷と太鼓 、ドラムセットからトライアングル、生ギターやボイスまで駆使して渡辺を桃源郷《 エクスタシー》へといざなってくれました。演奏が終わるやいなや渡辺は楽屋へ乱入 し、その男にむかって「いつか一緒にやろう」とラブコールを送ったのでした。その 男の名前は…ミノ・シネル。繊細かつ大胆、太鼓を叩けば雨が降るという呪術師の一 面を合わせもちつつ、ハイテクの鬼でもある。そしてなによりも音楽の身体性を熟知 している。

ユニットとしてより自由になるためには、もう一人相棒が必要でした。六弦ベースを まるで魔法のように操るスクーリー・スベリッソンの、現代音楽的ともいえるそのハ ーモニーと、プリミティブに回帰しようとでもするかのようなラインのセンスから、 彼もまた《光と影》のヒトである…と直感しました。

東京生まれのギタリスト、マル ティニク生まれのパーカッショニスト、アイスランド生まれのベーシスト、そんな三 人がそれぞれのイマジネーションをどう《エスプリ》しているかを、皆さんと共有で きればと願っています。

渡辺香津美